JA高知病院 様

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放射線科技師長
木下一夫氏

高知県南国市にあるJA高知病院は、平成14年からイメージワン社製のDICOM Serverシステム「POP-Net Server」を導入している。同院では「POP-Net Server」を導入後、コストやワークフローが改善し、現在まで13年という長い期間使用し続けている。「POP-Net Server」の導入の経緯や使用状況について、同院放射線科技師長の木下一夫氏にお伺いした。

フィルムレス化による大幅コストダウンの実現

JA高知病院は、地域密着型の基幹病院として高知県東部地域における医療の中核を担っている。健診センター・介護老人施設も併設し、地域住民の健康を広くサポートしている。前身である高知県農協総合病院が平成14年にJA高知病院と名称を変更し、現在地に新築移転、開院したのをきっかけに、「POP-Net Server」を導入した。その後、平成21年のサーバ更新の際にDVDからハードウエアへ移行。今年の春に再度の更新を経て、現在に至っている。 長く「POP-Net Server」を使用している同院において、平成21年の更新は大きな変化であった。平成14年の導入当初、CT・MR・RFなどの装置で撮影した画像はフィルムレスになったが、一般撮影の胸部や腹部、整形外科領域の画像などは依然としてフィルムで現像、保管されていた。それが平成21年の更新で、39台の高精細モニタを導入し、ほぼ全ての装置でフィルムレスに移行した。 フィルムレスへの移行で起きた最大の変化は、金銭・労力の面でコストカットが可能になったことである。特に、フィルム代はそれまで年間約1,000万円かかっていたところを、フィルムレス化以降は約200万円まで抑えられるようになった。また、過去の画像を比較・参照する際には、保管庫から探し出すまでもなく、コンピュータ上で簡単に呼び出すことができる。これにより、スタッフの負担が軽減された。 同院で使用しているサーバ容量は10TB。更新後のフィルムレス化と機器の進歩により、年間で保存する画像の枚数は増えているが、未だ容量の心配は無い。使用開始当初に保存された画像も残っており、フィルムレス化後も長期間、安全に画像を保管し続けることが可能だ(図1)。
  • 「POP-Net Server」本体 「POP-Net Server」本体
  • 「POP-Net Server」本体 図1/JA高知病院POP-Net Server構成例

ワンクリックで見たい画像が表示される優れた操作性

木下氏が「POP-Net Server」を使用して実感するのは、その操作性の良さだという。同院では「POP-Net Server」に合わせてイメージワン社製のビューワ「POP-Net Essential」を導入している。同院は地域の中核病院としての役割を担っているため、他院から画像データも送られてくる。放射線科には常勤の診療放射線技師が8名勤めている。常勤の放射線科医はおらず、週に2回のみ、他の病院の医師が来た時に読影を行うため、同院で撮影した画像に加え、他院からの画像のサーバ送信なども短い時間で素早く行わなければならないことが多い。そうしたときに、判別しやすいアイコンをワンクリックするだけで、画像がモダリティ別、シリーズ別、患者別などに分類されて表示される「POP-Net Essential」の画面はとても使いやすいとのことである。本来複数のシリーズで構成されるべき画像が1つのシリーズデータになってしまっている場合に、これを複数のスタック表示に自動的に分割することが可能だ。こうした機能から、必要な画像をすぐに呼び出せるため、忙しい時間帯でもサーバ送信がスムーズに行える。  また、前回の更新時に新たに追加された「時系列表示機能」はモダリティごとに画像が時系列順にサムネイル表示され、文字情報ではなく、視覚的に選択することができる(図2)。特定の患者がある検査を行う際に、以前同じ検査をした時はどのような画像で、どのような症状があったか、といった確認も撮影前に行うことが可能だ。  「POP-Net Server」を導入しフィルムレスへと移行する際、難色を示したスタッフもゼロではなかったという。しかし、現在の状況については「フィルムレスの便利なところが認知されてきたので、『フィルムに戻しますか?』と聞いても、『戻さない』という答えが返ってくると思います」と木下氏。見たい画像を表示させるまでに何度もウインドウを開くことなく、直感的な操作でたどり着くことができる点などが、パソコンの操作に慣れていなかったスタッフにも浸透した要因だろう。さらに、木下氏は「機能について熟知すればするほど、操作の効率化や時間の短縮に繋がるはず」とも述べている。
「POP-Net Server」本体 図2/「POP-Net Essential」時系列表示

13年間大きなトラブルはゼロ。迅速な保守が生む安心

同院では「POP-Net Server」を13年もの間使用しているが、大きなトラブルに見舞われたことは一度もない。小さなものとしては、MRIを更新した際に、電子カルテの不具合が発生し、画像の転送や個人情報の表示がうまくいかなくなることがあった。その時には、イメージワン社のスタッフがすぐに対応し、同社の製品が原因ではない不具合のメンテナンスもしてくれたという。「サーバという製品の性質上、ひとたび大きなトラブルが起きれば病院全体の業務に支障が出かねないだけに、製品そのもののトラブルが起きないことやスタッフのフットワークの軽さは非常に大切だ」と木下氏は強調した。そういった意味では、まさしく「POP-Net Server」は長期間にわたって安心して使用し続けるには最適のDICOM Serverシステムだと言えるだろう。

JA高知病院

所在地:高知県南国市明見字中野526-1
TEL:088-863-2181
URL:http://www.kouseiren.ja-kochi.or.jp/hospital/index.html
診療科目: 一般内科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、産婦人科、耳鼻咽喉科、眼科、形成外科、皮膚科 、麻酔科、放射線科、リハビリテーション科、泌尿器科
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