NTT東日本関東病院 様

image

臨床検査部技師長
西谷 武氏

image

臨床検査部特別医療技術主任
尾崎 由紀男氏

image

臨床検査部検査技師
山川 憲文氏

2008年末にEcologyを導入し、現在では超音波検査の完全デジタル化に至ったNTT東日本関東病院。 その運用実態やメリットなどを同院の臨床検査部技師長・西谷 武氏、 臨床検査部特別医療技術主任・尾崎由紀男氏、臨床検査部検査技師・山川憲文氏に伺った。

スムーズにレポート作成ができ、患者の検査待ち時間短縮を実現する イメージワン社製超音波部門システム Echo-logy 最新の規格DICOM SRにも対応し、数値入力ミスも減少

超音波検査は1日約70件

現在、NTT東日本関東病院で実施している生理機能検査項目は、超音波検査では心臓、腹部、表在(乳腺・甲状腺)、血管系は頸動脈、下肢静脈検査。現在の超音波装置は腹部用4台、心臓用3台で運用しており、うち腹部用3台と心臓用2台がDICOM SR対応装置だ。腹部用では血管系や表在には対応できず、腹部のみの撮影という機器もある。 1日当たりの平均検査件数は心臓30件、腹部33件、表在15件、頸動脈5件、下肢静脈2件となっている。超音波装置を担当する臨床検査技師は現在10人で、このうち心臓、腹部の双方を担当できるのは3人となっている。 「Echo-logy導入前後で超音波検査件数にはほとんど変化はありません。ただ、最近は超音波装置の感度も向上して血管系の検査に対応できる機器が増えていることや臨床現場での要望などから、頸動脈、下肢静脈といった血管系の検査が増加しつつあります」(尾崎氏)。 また、同院では近い将来フットケアセンター立ち上げに伴い、近く下肢動脈検査も開始する予定である。スタッフも既に他施設での研修を終え、現在は院内研修の段階に入っている。尾崎氏は「下肢動脈検査を開始する背景として、現在当院では糖尿病患者が多く、結果として足の潰瘍など下肢疾患が増加傾向にあることが挙げられます。このため最終的には下肢動脈のカテーテル治療を行うための前段階でCT、MRIなどを含む画像診断の一つとして臨床検査部が下肢動脈検査を行う予定です」と説明する。 イメージワンの超音波部門統合システム「Echo-logy」の導入は2008年12月。以前のシステムベンダーが超音波部門から撤退するのを契機に電子カルテ、GE社製の生理検査システムのバージョンアップ版との接続を考慮して「Echo-logy」の選択に至ったという。

動画情報など、より広範囲な検査データ提供も可能に

現在、こうした電子カルテや生理検査システムとの接続は良好である。また、山川氏は「以前のシステムでは画像表示に時間を要していましたが、Echo-logyではこの点でレスポンスが向上しており、過去データを検索してレポートを作成するという業務上のストレスは感じません。さらに運用から2年が経ち、当初よりもデータ量が膨大になっていますが、データの検索などの面でシステムのスピードが低下しているという印象はありませんね」と評価する。 尾崎氏も「システムのスピードは明らかに改善されました。また、頸動脈検査ではDICOM SRで数値データを取り込めるようになっているため打ち間違いがないという利点もあります」と語る。また、以前のシステムではモニタ1台だったが、Echo-logyでは2台モニタ式で、右モニタで超音波画像を見ながら、左モニタでレポート作成できるため利便性は高いという。 そもそも同院の場合、Echo-logy導入以前の超音波装置は全てアナログ対応だったため、汎用JPEG画像に変換してシステムに取り込み、さらに電子カルテシステムに転送すると2段階で画質が低下するという運用上避け難いデメリットを抱えていた。 この点については技師長の西谷氏も「超音波画像のDICOM化、それをEcho-logyで参照できるようになってから微細構造の疾患の画像レベルは飛躍的に改善しています」との認識を示す。 一方、Echo-logy導入でワークフローにも変化が見られた。通常のレポートシステムでは、レポート発行に担当医の承認が必要になるが、Echo-logyでは進捗過程でレポートの仮発行が可能である。このため「臨床医からの至急依頼にも仮発行レポートを送ることで迅速対応が可能になりました」(山川氏)という。 また、従来は病棟でのポータブル検査の際は、臨床検査部に戻ってきてから超音波装置をシステムに接続して、そのうえで画像を指定してサーバに転送する必要があった。しかし、Echo-logyでは接続後のデータ転送は、ほぼオートとなり煩雑さはなくなった。その結果、臨床検査部スタッフにとっては意識上も実際の作業上もポータブル検査への敷居が低くなるという効果も生み出し、前述のレポート仮発行とも併せて臨床医の要望にも臨機応変に対応できるウィングが広がっている。

検査待機時間も短縮

image レポート画面
image 検査画像の画面
さらには臨床検査スタッフと検査を受ける患者がともにストレスフリーになる局面もある。超音波検査では、途中で一旦検査を中断し、数時間以内に検査を再開するということも少なくない。この場合、従来ならば再開時に当初検査に使用する予定だった超音波装置で実施するため、既に別の患者がその装置で検査を行っている場合は、それが空くのを待たねばならなかった。 Echo-logyでは、この場合でもシステム側で再振り分けが行えるため、その時点で空いている超音波装置に中断した患者を振り分けて検査を再開することができる。この機能は、後日追加撮影が必要になった患者でも応用可能だ。つまり「モダリティの空きを有効活用できると同時に待機時間軽減という患者サービスの向上も生み出している」(山川氏)。 尾崎氏は「検査の進捗状況を管理を徹底するのは生理検査システムの方であることを考えると、こうした柔軟な対応が可能になっているのは、Echo-logyと生理検査システムとの連携が良好であることの表れだろう」と分析する。

動画情報など、より広範囲な検査データ提供も可能に

超音波診断装置 超音波診断装置
超音波診断装置 超音波診断装置
Echo-logyではシェーマ入力にペンタブレットの使用が可能なことも特徴である。このため血管系検査の場合は、動脈硬化で生じるプラークや狭窄を一目で分かるように表示することを可能にしている。尾崎氏は「このことは臨床検査側、臨床医側の双方にとって好都合です」と強調する。 また、「以前のシステムでは、心臓超音波検査で得られた動画を扱うことができませんでしたが、Echo-logyでは臨床医が動画を参照することが可能になり、こちらからメディアにダウンロードしてお渡しするこということも日常茶飯事になりました」(山川氏)とのことで、臨床医が得られる診断情報の裾野は確実に広がりをみせている。 尾崎氏は「今後、血管系の超音波検査が増えてくると予想しています。その意味ではシェーマ入力のデータを電子カルテで参照できるようになれば、臨床での有用性は高まるでしょう」と将来の展望を語る。また、山川氏は「より説得性の高い検査データを提供するという意味では、電子カルテ側の制約に左右されることも少なくありませんが、動画情報を電子カルテ側に反映させたいです。Echo-logyは、そのようなポテンシャルを感じるシステムです」と語る。

NTT東日本関東病院

所在地:東京都品川区東五反田5丁目9番22号
TEL:03-3448-6111
URL:http://www.ntt-east.co.jp/kmc/index.html
病床数:665床
image
pagetop