大分県医療生活協同組合大分健生病院 様

冨田 勉氏

大分健生病院放射線課 課長
冨田 勉氏

大分県大分市の大分県医療生活協同組合大分健生病院は2015年6月に電子カルテと同時に、イメージワン社製のDICOM サーバーシステム「POP-Net Server」を導入した。初めての全面フィルムレス化となった同院にとって、操作性の良さや分かりやすさは非常に重要である。「POP-Net Server」を導入した決め手や、活用法について、同院放射線課の冨田 勉氏にお伺いした。

リーズナブルに、必要な機能がもれなく搭載

大分健生病院は、内科を中心に、外科、小児科のほか、リハビリテーション科なども備え、「地域で求められている医療サービスとは何か」を第一に考える地域密着型の中規模総合病院である。放射線科ではX線装置、CT、透視装置を備え、検診を主として1日あたり一般撮影は30件、CTを7〜8件ほど行っている。
同院でイメージワン社の「POP-Net Server」を導入したのは2015年6月。電子カルテの導入と同時に、それまでアナログ管理であった画像管理システムも全てデジタルに一新した。画像管理のデジタル化は、ワークフローの効率化やフィルム管理のためのスペースや手間の削減、そしてフィルム購入費の大幅なカットという大きなメリットがある。しかし、これまで画像管理システムを使用したことがない施設にとって、操作性に慣れるかどうかやトラブルへの対処など、導入にあたっての不安はついて回るものだ。
同院でも初めて全面的にフィルムレスの画像管理をするということで、PACS選定には使いやすく機能が標準的に備わっていることなどを重視した。PACSと同時に同社のレポート及びRISが導入されており、シンプルな操作性や一本化されたビューアーによる操作の統一などが特長である(図1)。同院放射線課の冨田氏は、実際に製品に触れてみたときそのすっきりとした使いやすさが魅力的に映ったという。まず、なるべくキーボードなどで特殊なキーを使わずに、画面を見てクリックをしていくだけで簡単に操作ができるということ。たとえば、ドラッグ&ドロップだけで見たい画像を見やすい配置にすることができたり、レポートを電子カルテに入力する場合も簡単にコピーするだけで済む。電話応対をしながら扱うことが多いため、見ただけで思うように表示ができるのは大きい。
また、画像管理に必要な機能が過不足なく標準搭載されている一方で、機能を拡張することができることも導入を決めた理由の一つだ。比較検討をした他社製品に比べ、同製品の価格は1/2〜1/3と非常にリーズナブル。それでいて、シンプルで使いやすい機能が揃っており、さらに必要であればオプション設定で機能を追加できる柔軟性が非常に良かったと冨田氏は語る。
実際に同製品を導入したところ、その操作性の良さから、画像管理はアナログからデジタルへとスムーズに移行した。同製品は日常生活でパソコンを使うのと同じような感覚で操作できるので、慣れないスタッフでも簡単に使えるようなった。一方で、他施設などで他社製品を使用したことのある読影医からも同製品の基本的な機能について「大手製品とも遜色なく使いやすい」と評判は上々だ。
「POP-Net Server」使用画面マルチモダリティ連携が可能 図1/「POP-Net Server」使用画面マルチモダリティ連携が可能

RISとオーダーリングシステムが連携、安全性が向上

同院では、システム導入にあたって安全性の確保も重視した。たとえば、CRのオーダーリングシステムとRISを連携させたこともその一環である(図2)。電子カルテから撮影オーダーをRISに引き継ぎ、自動でモダリティまで見られるようにしている。同院でも件数の多い一般撮影は、モダリティで撮影した画像を確認するだけでも余計な時間がかかってしまう。電子カルテ上で出したオーダーがRISまでしか届かないシステムもあるが、同製品であればモダリティまで接続できる柔軟性を持つ。全て自動でデータを受け渡すことで細かい時間のロスをなくし、一件あたりの撮影時間を短縮していくことが狙いだ。
一貫したオーダーの受け渡しができるようなったことで、冨田氏が実感しているのは「ミスが減ったこと」であるという。モダリティまでの自動連係がない場合、電子カルテから送られてきたオーダーをモダリティ側で選択しなければならないが、そこでどうしても打ち間違いが発生してしまうことがある。オーダー連携でこの段階のミスをなくしたことにより、効率性や、何より安全性が向上した。
オーダーリングシステム連携 図2/オーダーリングシステム連携

マルチモダリティも動画もPACS上で快適に表示!

同じサーバーから静止画と動画を同時に表示できるのも、同製品の特長である。多くの製品は動画を静止画像をパラパラ漫画のような形式で表示しているため、動きが遅くなったりカクカクしてしまうことがある。同製品であれば、動画のFPS(Frame Per Second)で動くので、アウトフレームのスピードで見ることが可能だ(図3)。2015年の時点で、このような動画の機能を標準搭載した製品はわずかしかなく、その中でも同製品はリーズナブルに導入できた。冨田氏は、動画表示について、このように述べた。
「CTやCR、動画など、マルチモダリティで同じ画像を同時に出すことができるのも魅力です。普通は、レポートの画面を出して、6画面ほど同時に動画を動かすとどれかは止まってしまったりしてしまいます。「POP-Net Server」であればいくつも画面を出して全部の動画を動かしても止まることがありません。循環器科の先生にも、動画が良いと評価して頂いています」。
また、MPR画像の作成はまずモダリティ上で作成したものをPACSに送り、読影医に見て貰うというのが主流だった。現在は同製品の標準機能により、スライスデータをPACSに送るとMPRや3Dなどの細かいデータをPACS上で作成し、そこから読影をして貰えるようになった。
ビューアーの一本化による、動画、マルチモダリティ表示画面 図3/ビューアーの一本化による、動画、マルチモダリティ表示画面

オプション機能でさらに便利に

同院でオプションとして追加し、頻繁に活用しているのは、取り込み書き出し機能である。大学病院などの大規模施設に患者を紹介することが多いため、同院での検査結果やカルテなどを書き出し機能でディスク化して持ち出したり、他施設のデータを取り込んで使用している。紹介用のCDの作成にかかる時間はデータ量によって異なるが、5〜10分ほど。現在の作成数は1日あたり平均して1〜2枚ほど作成しているが、最近増加傾向にあるため、取り込み書き出し機能を搭載した端末を増やし、院内のどこでも作成できるようにすることも考えている。また、撮影数などの集計用ソフトも同院で導入したオプション機能である。これは、イメージワン社が同院の業務に合わせてカスタマイズしたもので、経営上のコスト削減などに生かされている。
さらに、今後の活用を検討しているのは外部読影の機能である。「POP-Net Server」上には外部読影依頼の項目があり、院外読影か内部読影をチェックして分類することができる。オーダーの段階で急いで読影するものとそうでないものに分け、至急のオーダーはそこから外部読影を依頼し、結果の受信まで行っていきたいという。

きめ細かいサポートで、導入の不安も払拭

た、サポート体制も充実しており、「使う人に優しい」。導入時には、施設の業務の流れを調査し、それに合わせた画面展開などを組んでいく。導入後もスタッフがきめ細かく相談に乗り、元々トラブルなどは少ないが、何かあったときにはフットワークも軽く、すぐに対応をしてくれる。冨田氏は「サポートセンター任せのところも多い中で、アフターケアの良さはイメージワンさんがダントツです」と太鼓判を押す。
リーズナブルな価格でありながら、操作性の良い必要な機能が申し分なく標準搭載されている。さらに、オプション機能やメーカーのサポートにより、それぞれの施設の要望にも柔軟に対応をする。まだPACSを使ったことのない施設であるとしても、「POP-Net Server」は非常に導入しやすい画像管理システムではないだろうか。
「POP-Net Server」サーバー本体 図4/「POP-Net Server」サーバー本体面

大分県医療生活協同組合 大分健生病院

所在地:大分県大分市古ヶ鶴1-1-15
TEL:097-558-5140
URL:http://www.oita-min.or.jp
診療科目: 内科、外科、小児科、消化器科、呼吸器科、循環器科、整形外科、神経内科、病理診断科、放射線科、リハビリテーション科
image
pagetop