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RADARSAT-2で撮影した震災前後の岩手県、宮城県のデータを比較して、変化抽出を実施しました。

 2011年3月11日(金)に国内観測史上最大となるマグニチュード9.0の地震が東北地方太平洋沖で発生しました。 弊社では、RADARSAT-2衛星(合成開口レーダ搭載:SAR)による被災地区のアーカイブを検索し、2010年7月23日に観測されたデータを震災前として、震災直後の3月13日に観測を行いました。 この2時期のデータを比較し、震災前後の変化抽出を実施しました。
 被災された方々には謹んでお見舞い申し上げるとともに、弊社の技術が被災状況の把握と現地の復旧に少しでもお役に立てるよう、より一層努力してまいります。

地震前後の変化抽出全体図(R:地震前 G:地震後 B:地震後)

赤色:地震前に建物や森林、農作物があった場所
青色:地震後に新たに物がある場所(海面上の残骸など)

地震前
撮影日 2010年7月23日午前5:34分(JST)
入射角 40.26度
撮影軌道 ディセンディング
撮影モード Multi-Look Fine
偏波 HH
地震後
撮影日 2011年3月13日午前5:38分(JST)
入射角 34.98度
撮影軌道 ディセンディング
撮影モード Multi-Look Fine
偏波 HH

地震前後の南三陸町の被災状況

変化抽出図(R:地震前 G:地震後 B:地震後)
  • 志津川湾に、瓦礫等が海面に広がる状況。
  • 南三陸町内の濃い赤色面は概ね浸水域と言える。 さらに志津川湾に面している港湾が損壊している状況が確認できる。

地震前後の気仙沼市の被災状況

変化抽出図(R:地震前 G:地震後 B:地震後)
  • 南気仙沼駅から仲町、弁天町の付近で気仙沼湾に向かって濃い赤色の場所が筋状に浸水していることが確認できる。 また、南気仙沼小学校から対岸に渡る橋が橋梁ごと破損しているのが確認できる。
  • 本浜町1-2、浜町1-2の付近で気仙沼湾に向かって濃い赤色の場所が筋状に浸水していることが確認できる。
  • 気仙沼湾から大島戸瀬に渡り瓦礫等が海面に広がる状況。

地震前後の陸前高田市の被災状況

変化抽出図(R:地震前 G:地震後 B:地震後)
  • 竹駒町と気仙町の間に掛かる橋梁が無くなっている状況。
  • 県道141号(東浜街道)が気仙川を跨ぐ橋梁が橋脚を残して破損状況。
  • 国道45号(高田バイパス)が気仙川を跨ぐ橋梁が橋脚を残して破損状況。
  • 青色は、広田湾内に瓦礫等が海面に広がる状況。
  • 濃い赤色面は、概ね浸水域である。 高田松原海水浴場では、地震前にあった砂浜が地震後に大部分が海中に埋没している状況が確認できる。

地震前後の大船渡市の被災状況

変化抽出図(R:地震前 G:地震後 B:地震後)
  • 赤崎町と末崎町から大船渡湾に建造されている防波堤が地震前と後で海面下に水没していることが確認できる。
  • 大船渡湾に面する赤崎町の蛸ノ浦地区、鳥沢地区の沖に瓦礫等が海面に広がる状況。
  • 大船渡町付近で濃い赤色の場所が概ね浸水していることが確認できる。
  • 海面上で赤く見えるのは、大船渡湾内での牡蠣の養殖筏である。

地震前後の釜石市の被災状況

変化抽出図(R:地震前 G:地震後 B:地震後)
  • 平田地区と釜石地区から釜石湾に建造中の防波堤が地震前と後で海面下に一部が水没していることが確認できる。
  • 釜石湾に面する平田地区の第3地割にある岩手県水産技術センター、平田多目的グラウンドでは、地震前と比較し地震後にレーダ衛星の電波反射強度が強くなっている為、青色となっている。 これは、津波による瓦礫等が堆積していると考えられる。
  • 港町1~2では、地震前と比較し地震後にレーダ衛星の電波反射強度が強くなっている為、青色となっている。 これは、津波による瓦礫等が堆積していると考えられる。

地震前後の大槌町の被災状況

変化抽出図(R:地震前 G:地震後 B:地震後)
  • 大槌駅周辺の本町、栄町、須賀町、大町、第20地割、第28地割では地震前と比較し地震後にレーダ衛星の電波反射強度が強くなっているため青色となっている。 これは、津波による瓦礫等が堆積していると考えられる。 また、濃い赤色面は、概ね浸水域であると考えられる。 JR東北山田線が跨ぐ大槌川の鉄橋が無くなっている状況が確認できる。
  • 大槌湾に面している、第1~8地割、第14~20地割、根浜海岸にいたる地域で濃い赤色の場所が概ね浸水していることが確認できる。
  • 大槌湾に面する箱崎町の沖に瓦礫等が海面に広がる状況が確認できる。

地震前後の山田町の被災状況

変化抽出図(R:地震前 G:地震後 B:地震後)
  • 浦の浜海水浴場と前須賀海水浴場の間にある船越公園付近では、地震前と比較し地震後にレーダ衛星の電波反射強度が強くなっているため青色となっている。 これは、津波による瓦礫等が堆積していると考えられる。 また、濃い赤色面は、概ね浸水域であると考えられる。
  • 織笠地区では、濃い赤色の場所が概ね浸水していることが確認できる。 また、織笠漁協の護岸と防波堤が損壊していることが確認される。
  • 陸中山田駅から山田役場範囲において、地震前と比較し地震後にレーダ衛星の電波反射強度が強くなっているため青色となっている。 これは、津波による瓦礫等が堆積していると考えられる。
  • 山田魚市場と大沢地区の沖に建造されている防波堤が地震前と後で海面下に水没していることが確認できる。

地震前後の宮古市の被災状況

変化抽出図(R:地震前 G:地震後 B:地震後)
  • 津軽石駅付近の第1~4地割では、地震前と比較し地震後にレーダ衛星の電波反射強度が強くなっているため青色となっている。 これは、津波による瓦礫等が堆積していると考えられる。 また、濃い赤色面は、概ね浸水域であると考えられる。
  • 高浜地区の沖に建造されている防波堤が地震前と後で海面下に水没していることが確認できる。
  • 宮古市役所付近において、地震前と比較し地震後にレーダ衛星の電波反射強度が強くなっているため青色となっている。 これは、津波による瓦礫等が堆積していると考えられる。 磯鶏海岸では、護岸と防波堤が損壊していることが確認される。
  • 日立浜町竜神崎の沖に建造されている防波堤が地震前と後で海面下に水没していることが確認できる。

【お問合せ先】
株式会社イメージワン GEO事業部 営業部 電話:03-5908-2850
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